このページについて
本マニュアルは、ふるさと納税の控除フロー(サンキー図)シミュレーター(以下「本ツール」)の使い方・入力項目の意味・計算ロジック・よくある質問・注意点をまとめたものです。チーム内共有やサイト公開時のヘルプページとしてそのままお使いいただけます。
クイックスタート
- 本ツールを開く。
- 以下の3項目を入力/選択します。
- 住民税所得割額(円)
- 寄附額(円)(2,000円未満は自動で2,000円として扱われます)
- 所得税率(課税所得に応じた目安のプルダウン)
- 入力と同時にサンキー図が自動更新され、控除合計・自己負担・各控除の内訳が視覚化されます。
入力項目の説明
住民税所得割額(円)
お住まいの自治体が課す住民税の所得割額。本ツールでは、住民税特例分の上限(後述)を算定するために使用します。0以上の整数で入力してください。
※源泉徴収票や住民税決定通知書の「所得割額」を参照してください。
寄附額(円)
ふるさと納税の寄附総額。2,000円が自己負担として控除対象外となります。2,000円未満を入力しても、計算上は自動的に2,000円に切り上げられます。
所得税率
課税所得に応じた目安の税率(5%〜45%)を選択します。復興特別所得税は未考慮です。
計算ロジック(実装準拠)
本ツール(furusato_sankey.html
)のJavaScript実装に基づく算定式です。
- 自己負担:
selfBurden = 2000
- 住民税特例分の上限:
limit = floor(income * 0.2)
(ここでincome
は住民税所得割額) - 控除対象となる寄附額:
taxable = floor(donation - selfBurden)
(donation < 2000
の場合はdonation = 2000
として計算) - 所得税控除:
incomeTax = floor(taxable * incomeTaxRate)
- 住民税 基本分:
residentBasic = floor(taxable * 0.10)
- 住民税 特例分(計算値):
residentSpecialRaw = floor(taxable * (0.9 - incomeTaxRate))
- 住民税 特例分(適用額):
residentSpecial = min(residentSpecialRaw, limit)
- 控除超過:
excess = max(0, taxable - incomeTax - residentBasic - residentSpecial)
- 控除合計:
deductionTotal = incomeTax + residentBasic + residentSpecial
サンキー図の読み方
- 左のノード「寄附額」から、自己負担・控除合計・控除超過にフローが分岐します。
- 「控除合計」はさらに所得税控除、住民税 基本分、住民税 特例分へ内訳表示されます。
- フロー幅が金額の大きさを表します。ラベルには金額がカンマ区切りで表示されます。
- 数字を変更するたびに図が再描画され、内訳のバランスが直感的に確認できます。
入力例
例1:標準的なケース
- 住民税所得割額:293,500円
- 寄附額:80,000円
- 所得税率:10%
→ 自己負担2,000円、控除合計と各内訳がサンキー図に表示されます。住民税特例分は上限(所得割額×20%)内で自動調整。
例2:上限超過の確認
- 住民税所得割額:100,000円
- 寄附額:300,000円
- 所得税率:20%
→ 住民税特例分が上限(2万円)で頭打ちとなり、控除超過が発生する様子が可視化されます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 所得税率はどう選べばいい?
源泉徴収票や確定申告書の課税所得をもとに、プルダウンの目安(5%〜45%)から最も近い税率を選択してください。復興特別所得税は未考慮です。
Q2. 「住民税所得割額」はどこで分かる?
自治体から送付される住民税決定通知書の「税額(所得割額)」欄が目安です。不明な場合は前年の情報を参考にしてください。
Q3. 2,000円未満の寄附を入れるとどうなる?
計算上は自動で2,000円に置き換えられ、自己負担が2,000円として扱われます。
Q4. 実際の確定申告(またはワンストップ特例)と結果が違うのはなぜ?
本ツールは概算モデルであり、端数処理・各種上限・復興特別所得税・個別の所得控除等を厳密には再現していません。目安としてご利用ください。
Q5. スマホでも使える?
主要ブラウザ(最新のChrome/Safari/Edge)で動作します。入力欄はモバイルでも操作しやすいよう幅100%で配置されています。
トラブル対処/ヒント
- 図が表示されない:ネットワークや企業プロキシで
cdn.plot.ly
がブロックされていないか確認。 - 金額ラベルが読みにくい:ウィンドウ幅を広げる/横向きにする/デスクトップで確認。
- 意図しない値になる:入力値が自動で整数化(
floor
)されます。端数が必要なケースは四捨五入の影響に留意。 - 初期値に戻したい:ページを再読み込み(Ctrl+R / ⌘+R)。
埋め込み方法(社内WikiやLPに表示)
以下のように iframe
でツール本体(furusato_sankey.html
)を任意のページに埋め込めます。
<iframe
src="/path/to/furusato_sankey.html"
title="ふるさと納税の控除フロー(サンキー図)"
loading="lazy"
style="width:100%;min-height:680px;border:0;border-radius:14px;overflow:hidden"></iframe>
※ 同一オリジンでのホスティング推奨。別ドメインに置く場合は表示ポリシーやCSPをご確認ください。
免責・前提(ツール本体の表記に準拠)
- 本ツールは概算の可視化を目的としています。最終判断は国税庁や自治体の最新情報をご確認ください。
- 復興特別所得税は未考慮です。
- ブラウザ環境によりサンキー図のレイアウトが一部崩れる場合があります。
(ツール本体の免責文を転載/要約しています)
更新履歴
- v1.0(2025-08-17):初版公開。使い方/計算式/FAQ/埋め込み方法を掲載。