損切り vs 塩漬けシミュレーター|使い方ガイド

「損切り」と「塩漬け」、どちらが資産形成に有利かを仮定条件で比較できるツールの操作方法と読み解き方。

1. このツールでできること

本シミュレーターは、毎年の損切り率塩漬け率評価減を仮定し、最終的に想定する上昇相場(資産倍率)が来たときに、 損切り戦略塩漬け戦略の最終資産額を比較します。

  • 損切り戦略:毎年、元本に対して損切り率で資産が目減りし、その後に上昇相場で資産倍率を掛けます。
  • 塩漬け戦略:毎年一部を塩漬け(自由資金から分離)し、塩漬け分は毎年評価減。上昇相場時に元本まで回復または現在評価額から同倍率のどちらかを選択します。

※ ロジックは同梱のシミュレーター実装に準拠しています。

2. 画面構成

  • 基本設定初期投資資金シミュレーション期間(年)
  • 損切り設定年間損切り率(%)
  • 塩漬け設定年間塩漬け率(%)塩漬け株の評価減(%)
  • 上昇相場設定資産倍率塩漬け株の処理(元本まで回復/同倍率で上昇)
  • 操作ボタンシミュレーション実行リセット
  • 結果表示:最終資産・勝者表示/比較チャート/詳細計算過程。

3. 入力項目の説明

項目意味初期値ヒント
初期投資資金シミュレーション開始時の資金(任意の単位)100金額でもポイントでもOK。単位は任意で比較可能。
シミュレーション期間(年)上昇相場が来るまでの年数51~20年の範囲で想定。
年間損切り率(%)損切り戦略で毎年資産が減る割合10例:10%なら毎年×0.9。
年間塩漬け率(%)自由資金から毎年どれだけ塩漬けに回るか30塩漬け分は自由資金から切り出されます。
塩漬け株の評価減(%)塩漬けにした年以降の価値減少率101年目に評価減、その後も年次で減少。
資産倍率上昇相場到来時に自由資金へ掛ける倍率3例:3倍相場を想定。
塩漬け株の処理上昇相場時、塩漬け分をどう扱うか元本まで回復①元本まで回復 ②現在評価額×同倍率

💡 入力値はいつでも変更可能。シミュレーション実行で即反映されます。

4. 使い方(かんたん手順)

  1. 各入力欄に値を入れます(初期値のままでも可)。
  2. 🔄 シミュレーション実行をクリック。
  3. 上部の結果カードで最終資産と勝敗を確認。
  4. 比較チャートで推移、詳細計算過程で年次の内訳を確認。
  5. 再検討したいときは🔄 リセットで初期値に戻します。

ページ読み込み時にも自動で1回実行されます。

5. 結果の読み解き方

  • 最終資産:上昇相場後の資産総額。勝者カードは緑色で強調されます。
  • 差額:両戦略の最終資産の差。意思決定の目安に。
  • 比較チャート初期 → 年次推移 → 上昇相場後までを折れ線で可視化(損切り=赤、塩漬け=青)。
  • 詳細計算過程:年ごとの減少・塩漬け額・評価額を時系列で表示。検算にも便利。
⚠️ このシミュレーターは単純化された仮定の比較ツールです。実際の市場の値動き、配当や税金、手数料、再投資タイミング等は考慮していません。

6. ケーススタディ(例)

例A:損切りやや控えめ・塩漬け多め
初期100/年数5/損切り10%/塩漬け30%/評価減10%/倍率3/塩漬けは「元本まで回復」
→ 多くの資金が塩漬けに回るため、自由資金の増幅余地が縮小。塩漬けの扱い次第で逆転も。
例B:損切り高め・塩漬け少なめ
初期100/年数5/損切り20%/塩漬け10%/評価減10%/倍率2.5/塩漬けは「同倍率で上昇」
→ 自由資金は減りやすいが、最終的な倍率が小さいと差が詰まりやすい。両戦略の差額に注目。

※ 実際の数値はツールで再現して確認してください。

7. よくある質問

Q. 単位は円でないとダメですか?
A. いいえ。相対比較のため、任意の単位で構いません。
Q. 「元本まで回復」と「同倍率で上昇」の違いは?
A. 前者は塩漬け分を上昇相場時に元本まで補填する想定、後者は現在の評価額に倍率を掛ける想定です。
Q. 途中で利確・追加入金・再エントリーは?
A. 単純化のため未考慮です。必要なら将来の拡張で追加してください。

8. 注意事項・前提

9. 導入・設置方法

  1. シミュレーター本体のHTMLファイル(例:Losscut_vs_lockup.html)をWebサーバーの任意フォルダに配置。
  2. 本ガイド(このページ)も同フォルダに置くか、ナビからリンクを張ります。
  3. リンク例:<a href="Losscut_vs_lockup.html" target="_blank">シミュレーターを開く</a>

💡 ドキュメントと実機の往復しやすい導線(相互リンク)を作るとユーザー体験が向上します。

10. トラブルシューティング

  • 表示が崩れる:ブラウザのキャッシュを削除、最新のChrome/Edge/Firefoxで再確認。
  • チャートが出ない:ネットワークでCDNの読み込み(Chart.js)がブロックされていないか確認。
  • 数値が極端:入力範囲(%は0~100、年数は1~20)を再確認。